はじめに|年末に感じる「なぜこんなに苦しいんだろう」
年末になると、家計を見直す家庭は多いと思います。
今年もそれなりに働いた。節約もした。制度も調べた。
それなのに、
「なぜか去年より家計がきつい」
そう感じる人は少なくありません。
これは感覚の問題ではなく、
子育て家庭の家計が“毎年きつくなりやすい構造”になっているからです。
この記事では、
1歳児を育てる筆者の実体験と制度・固定費の整理をもとに、
- なぜ節約しても楽にならないのか
- どこで家計が詰まりやすいのか
- どう考えれば精神的にも持ちこたえられるのか
を、年末の振り返りという切り口から「構造的」に整理します。
1. 子育て家庭の家計が毎年きつくなる最大の理由
結論から言うと、
固定費が「下がらないまま積み上がる」から
です。
固定費の代表例
- 住宅ローン(変動金利が多く、将来は上がりうる)
- 電気代(育児で在宅時間が増え、使用量が増える)
- 食費(ミルク・パウチ・時短コストを含む)
- 保育料(補助があっても一定額は固定)
- 通信費(すでに最適化済みの家庭が多い)
これらは「削ろうと思っても削れない」ものばかりです。
2. 固定費削減は、正直「たかが知れている」
よく言われる固定費削減を冷静に見てみると、
- サブスク解約 → 数百〜数千円
- 通信費見直し → すでにahamo等で最適化済み
- 電気代節約 → 乳幼児家庭では現実的でない
頑張っても、
月数千円〜1万円程度の改善が限界という家庭がほとんどです。
だから、
「こんなに節約してるのに、全然楽にならない」
と感じるのは、あなたの努力不足ではありません。
3. 育休が家計を直撃する「二段階ショック」
子育て家庭の家計を語るうえで、
育休の影響は避けて通れません。
我が家では、妻の手取りが次のように変化しました。
- 通常勤務(ボーナス込):32万円
- 育休開始〜半年:29万円(67%)
- 半年後:20万円(50%)
特にきつかったのは、
**半年後に訪れる“第二の下落”**です。
支出はほとんど変わらないのに、
収入だけがガクッと落ちる。
ここで多くの家庭が、
- 貯蓄が減る
- 固定費が重くのしかかる
- 精神的に追い込まれる
という状態に入ります。
4. 「耐え忍ぶ時期」が存在することを、先に知っておく
はっきり言います。
育休〜復帰までは、家計的にも精神的にも“耐え忍ぶ時期”です。
- 収入は減る
- 固定費は減らない
- 電気代・食費はむしろ増える
- 睡眠不足で判断力も落ちる
これは個人の問題ではなく、
制度と生活構造がそうなっているだけです。
だからこの時期は、
- 無理な節約をしない
- 家計が苦しくても自分を責めない
- 「一時的な状態」だと理解する
これがとても重要です。
5. 本当に家計を支えているのは「制度」
児童手当の増額だけで、
子育ての負担が解消されることはありません。
実際に効いてくるのは、
- 認可外保育の補助
- ベビーシッター助成
- 医療費助成
- 育児休業給付金
- 時短勤務給付
- 保育園無償化(3歳以降)
こうした 制度の“重ね掛け” です。
節約ではなく、
制度を使い倒すことが、最大の固定費対策
と言っても過言ではありません。
6. それでも「保育園のために働いている」感覚になる理由
特に東京都以外では、
- 第一子保育料無償化がない
- 早期入園だと保育料が重い
結果として、
「保育園に預けるために働いている」
という感覚に陥る家庭も多いです。
ここで悩む人は本当に多い。
7. それでもキャリアをつなぐ価値は、あとで効いてくる
ただし、ここでキャリアを完全に手放してしまうと、
- 復職時の年収差
- スキルの断絶
- 昇格スピードの差
が、子どもが成長したあとに一気に表面化します。
短期的にはきつくても、
- 働き続ける
- キャリアを細くでもつなぐ
ことで、
ダブルインカムの力が最大化されるタイミングは必ず来ます。
8. 年末に伝えたい結論|家計が苦しいのは「構造」の問題
ここまでをまとめると、
- 固定費は下がらない
- 育休で収入は落ちる
- 節約効果は限定的
- 制度がなければ成立しない
- でも、長期では回復する
子育て家庭の家計は、
短期的に見ると常に厳しく、長期でようやく安定する構造です。
おわりに|削るより「整える」家計へ
年末に家計を見て落ち込む必要はありません。
必要なのは、
- 固定費を無理に削らない
- 制度を漏れなく使う
- 耐え忍ぶ時期を前提にする
- キャリアを長期で考える
この視点です。
家計が苦しい=失敗ではない。
それは、今が「そういう時期」なだけ。
この視点を持てるかどうかで、
来年以降の家計と気持ちは大きく変わります。

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