はじめに
娘が生まれてすぐの1か月間、私は育休を取りました。場所は妻の実家。いわゆる「マスオさん生活」です。義実家に1か月以上泊まり込み、慣れない環境での気疲れと育児のダブルパンチで正直へとへと…。それでも、今振り返ると貴重な経験でした。この記事では、当時のリアルなスケジュールと夜勤担当としての工夫をパパ目線でまとめます。
育休1か月目の生活リズム
夜勤担当としてのスケジュール
私たちは「昼は妻、夜は私」という分業スタイルを徹底しました。共倒れを防ぐには役割分担が必須だったのです。
- 朝9時: 起床。妻の育児に合流し、ミルクやおむつ替えを担当。
- 午前中: 赤ちゃんはよく寝ていたので、寝顔を眺めつつ家事をこなす。
- 昼: 昼食は私が作ることが多く、義実家の台所で料理三昧。
- 夕方: 買い物へ行き、義両親+妻+自分の4人分の夕食を準備。
- お風呂: キッチンでシャワーをかけて洗うスタイル。最初は緊張したけど、慣れると一日の楽しみに。
- 21時~翌3時: 夜勤担当タイム。妻は娘の横で寝ているので、泣き声で起こさないように特に気を遣う。
- 翌3時: 妻にバトンタッチして就寝。朝の9時までは眠れる貴重な休息時間。
夜勤担当で大変だったこと
育休中の夜勤のリアルな負担
夜勤は想像以上にきつかったです。眠気と戦いながら、泣き止まない赤ちゃんに向き合うのは本当に大変でした。
- 泣き方の見極め: 空腹なのか、眠いだけなのか。鼻息や表情を観察し、無駄に抱き上げず様子を見ることも。
- ミルク準備の神経戦: ボトルの洗浄や温度管理は常に徹底。眠い中での作業は気を抜けませんでした。
- 寝てくれないときの絶望感: ミルクをあげても寝ないときは、あやしても効果なし…。妻が隣で寝ているので泣き声の大きさにも気を遣い、心が折れそうになる瞬間も多々ありました。
寝る前のギャン泣きに夫婦でオロオロ
初めての育児で直面した不安
特に大変だったのが「寝る前のギャン泣き」。赤ちゃんは眠る前に大泣きして交感神経から副交感神経に切り替えることが多いのですが、当時の私たちはその知識もなく、ただただオロオロ…。夫婦で「どうする?」「抱っこ?」「ミルク?」と慌てるばかりで、全然泣き止まない夜は本当に不安でした。
今思えば「泣くのも仕事」と受け入れる余裕が必要でしたが、初めての育児ではなかなか割り切れないものです。
義実家での気疲れと学び
義実家に泊まり込む育休のリアル
義実家に長期滞在するのは、正直かなり気を使います。自分の家じゃないので常に遠慮しながら生活し、その上で赤ちゃんの夜勤対応…。終盤は心身ともに疲れ切っていました。
でも、ここで気づいたのは「マスオさんって本当にすごい」ということ。毎日気を使いながら家族と暮らすのは、相当な忍耐力だと実感しました。今なら少しだけ、彼の気持ちがわかります。
産後の妻はホルモンバランスで怒りやすい
出産は交通事故レベル?産後の妻への理解
疲れすぎてへとへとになり、ご両親に赤ちゃんをお願いして少し昼寝をさせてもらったこともあります。ところが、その姿を見た産後の妻が「何寝てんの!」と激怒…。理不尽に思えるかもしれませんが、出産は交通事故で全治1か月と言われるほどのダメージを受ける大仕事。さらにホルモンバランスの乱れで感情が不安定になるのは自然なことです。
パパ側からすると「いやいや…」と思う場面もありますが、ここは割り切って「そういうものだ」と覚悟するのが一番。頭で理解していても心は疲れますが、妻も同じくらい大変な状況にいると考えると納得できます。
パパ目線で感じたこと
育休で得た学びと気づき
育休を通して一番感じたのは、分業の大切さです。夜勤をパパが担当することで、妻は安心して眠れ、翌日の育児に集中できました。夫婦どちらかが倒れたら意味がないので、バトンを渡すリズムが最重要だと思います。
また、赤ちゃんは眠る前にギャン泣きして交感神経から副交感神経に切り替えることが多いため、無理に泣き止ませようとせず、思い切り泣かせて眠らせるのも一つの方法だと学びました。もちろん、日中はたっぷり抱っこして愛着形成を忘れずに。
まとめ
これから育休を取るパパへのメッセージ
パパの育休は「家事や育児を頑張る時間」ではなく、夫婦で共倒れしない仕組みを作る時間でした。義実家での1か月は気疲れの連続でしたが、今となっては「やってよかった」と思えます。
これから育休を取るパパには、完璧を目指さず「分業」と「夫婦の安心感」を大事にすることをおすすめします。そして、マスオさんの偉大さを実感するかもしれません。

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