夫の「仕事が忙しい」は言い訳になるのか?(妻の育休復帰と残業を天秤にかけて考えてみた)
はじめに
妻の育休復帰を前にして、こんな言葉をよく聞きます。
- 「仕事が忙しいから、家のことまでは無理」
- 「今は踏ん張りどきだから仕方ない」
- 「俺が稼がないといけないし」
気持ちは分かります。
仕事は確かに忙しい。
でも、あえて問い直したい。
その残業、本当に必要でしょうか?
それは“仕事”を理由にした言い訳になっていないでしょうか?
なぜなら、長期で見たときの金銭的メリットを考えると、
「妻の育休復帰を支えること」の方が、
夫の残業よりも圧倒的にリターンが大きいからです。
短期の残業代 vs 長期のキャリア資産
まず、冷静にお金の話をします。
夫の残業で得られるもの
- 月数万円〜多くて十数万円
- 年間でも数十万円レベル
- 体力・家庭への負担は増加
一方で、
妻のキャリアを維持できた場合
- 時短期間が短く済む
- フルタイム復帰が早まる
- 昇給・賞与・評価のレールに戻れる
- 生涯年収が減らない
仮に、
- 年収差:年間100万円
- 期間:10年
これだけで 1000万円 の差が生まれます。
短期の残業代と、
妻が10年働き続ける価値。
どちらが世帯収入として大きいかは明白です。
育休復帰直後は「キャリアが折れやすい」
重要なのは、今このタイミングです。
育休復帰直後は、
- 仕事に慣れていない
- 子どもの体調トラブルが多い
- 時間制約が厳しい
- メンタル負荷が高い
この時期に家庭のサポートが弱いと、
- 時短が長期化する
- 「今は無理」とキャリアを諦める
- 最悪、退職という選択になる
一度ここでキャリアが途切れると、
取り戻すのは簡単ではありません。
だからこそ、
復帰直後にどれだけ支えられるかが、
その後10年の収入を左右する
と言っても大げさではありません。
子どもが小学生になれば、どうせフルタイムになる
もう一つ、現実的な話をします。
多くの家庭では、
- 保育園期:時短・調整期
- 小学生以降:フルタイム回帰
という流れになります。
つまり、
今は一時的に大変なだけで、
数年後には妻もフルタイムで働く可能性が高い
だからこそ重要なのは、
- この「しんどい数年」をどう乗り切るか
- キャリアを途切れさせずに保てるか
ここで夫が仕事を理由に関与しないと、
将来のフルタイム復帰そのものが遠のきます。
「俺がいないと会社が回らない」は本当か?
もう一つ、耳が痛いけれど大事な話。
あなたがいなくても、会社は実は回ります。
もし本当に回らないなら、
- それはあなたの責任ではなく
- 組織設計や業務分担の問題
です。
一方で、
家庭は、あなたが関与しなければ回りません。
この非対称性を理解することが重要です。
仕事を減らすのではなく、仕事の“やり方”を変える
誤解してほしくないのは、
「仕事を手抜きしろ」
「出世を諦めろ」
という話ではありません。
必要なのは、
- 無意味な残業を減らす
- 抱え込みをやめる
- 優先順位を整理する
- 効率を上げる
つまり、
家庭を犠牲にする前に、
仕事の設計を見直すべき
という話です。
結論:妻の育休復帰を支えることは、最も利回りの高い投資
整理すると、
- 夫の残業 → 短期・低リターン
- 妻のキャリア維持 → 長期・高リターン
そして、
- 数年後にはフルタイムに戻る可能性が高い
- 今ここで支えるかどうかが分かれ道
だからこそ、
「仕事が忙しい」は理由にならない。
それは言い訳になってしまう。
妻の育休復帰を支えることは、
感情論でも理想論でもなく、
世帯収入を最大化する、
最も合理的な選択です。
おわりに
仕事は大事です。
でも、仕事は人生の一部でしかありません。
一方で、
- 家庭
- パートナーのキャリア
- 子どもの成長
は、一度逃すと取り戻せないものです。
あなたが残業する数時間より、
妻が安心して働ける環境の方が、
家族の未来を豊かにします。
そう考えてみても、
損はしないと思います。

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