MENU

信用収縮でインフレは止まるのか?過去データから検証する

信用収縮でインフレは止まるのか?過去データから検証する

「信用収縮が起きるとインフレは収まる」とよく言われます。

教科書的には正しいとされていますが、本当にそうでしょうか。

エネルギー価格の高騰や地政学リスク、供給制約が続く現在は、単純な話ではありません。

この記事では、

・信用収縮とインフレの理論的関係
・過去の事例
・今の局面で何が違うのか
・家計と投資への示唆

を整理します。


目次

信用収縮とインフレの理論的関係

経済の基本構造はシンプルです。

信用収縮
→ 市場のお金が減る
→ 需要が弱まる
→ 物価上昇圧力が低下する

理論上は、インフレは落ち着きやすくなります。

企業も個人もお金を使いにくくなれば、価格は上がり続けにくいからです。


過去の事例① バブル崩壊後の日本

1990年代、日本は不動産と株式のバブルが崩壊しました。

銀行は不良債権処理に追われ、貸し出しを縮小。

結果として、

・投資縮小
・消費低迷
・長期デフレ

へとつながりました。

信用収縮は明確にデフレ圧力を生みました。


過去の事例② リーマンショック

2008年の金融危機でも同様です。

金融機関が損失を抱え、貸し出しを絞りました。

株価は暴落。
原油価格も急落。
物価上昇率は低下。

その後、各国は大規模金融緩和に踏み切りました。

信用収縮 → デフレ圧力 → 金融緩和

という流れが明確でした。


なぜ今回は単純ではないのか

今回の局面は少し違います。

供給制約型インフレ

コロナ以降、供給網の混乱が起きました。

需要ではなく「供給不足」が物価を押し上げています。

この場合、信用収縮が起きても物価は簡単に下がらない可能性があります。

エネルギー・地政学リスク

エネルギー価格の上昇や紛争リスクは、金融とは無関係に価格を押し上げます。

政府債務と財政政策

各国は巨額の財政赤字を抱えています。

完全なデフレ局面に入る前に、政策対応が行われる可能性があります。


信用収縮初期と後期で動きは違う

重要なのは時間軸です。

信用収縮初期
→ 現金化の動き
→ 資産下落
→ 需要減退

後期
→ 政策緩和
→ 流動性供給
→ 再びインフレ圧力

一方向ではありません。


家計にとって何を意味するか

信用収縮局面では、

・給与上昇は鈍化しやすい
・ボーナスが減る可能性
・転職市場が冷える

一方で、インフレが完全には止まらない可能性もあります。

つまり、

「収入は伸びないが物価は高止まり」

という厳しい状況も想定されます。

だからこそ、

・現金余力
・固定費の最適化
・無理なレバレッジ回避

が重要になります。


投資家としての示唆

信用収縮だから即デフレ、即株安、即ゴールド高、とはなりません。

重要なのは、

・どのフェーズにいるか
・政策がどう動くか
・市場心理がどこまで悪化しているか

を冷静に見ることです。

最優先は「退場しないこと」。


まとめ

理論的には信用収縮はインフレを抑えやすい。

過去の日本やリーマンショックでもそうでした。

しかし今回は、

・供給制約
・エネルギー要因
・政策対応の速さ

があり、単純なデフレ局面になるとは限りません。

重要なのは時間軸と政策。

家計にとっては、守りを固めながら選択肢を残すことが大切です。


関連記事

信用収縮とは何か?各資産の動きとインフレとの関係

信用収縮でゴールドは上がるのか?現金との最適バランスを考える

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ちゃきん(茶金)
理系サラリーマン投資家。
住宅ローンや不動産投資など合計2億円の借金を抱えながらも、株式・仮想通貨・太陽光発電など幅広く挑戦。
子育てと家計管理をリアルに発信し、「お金と暮らしの最適解」を実験しています。

Xはこちら → @chachakin_blog

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次